ChatGPTを使ったことはありますか?
基本的な使い方はマスターしたけれど、「もっと便利な使い方があるはず」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実はChatGPTには、テキストでの会話以外にも様々な機能が搭載されています。この記事では、ChatGPTの追加機能について詳しく解説します。
ChatGPTは”使いこなす”ともっとすごい
無料でも便利だけど、有料版はもっと可能性が広がる
ChatGPTは無料版でも十分に便利なツールですが、有料版に登録することで利用できる機能が大幅に増えます。文章の作成や質問への回答だけでなく、画像生成やデータ分析まで行える多機能AIへと進化します。
今回紹介する「追加機能」とは?
本記事では、以下の主な追加機能を紹介します。
- DALL·E・・・AIによる画像生成機能
- ブラウジング機能・・・インターネット検索による最新情報の取得
- コードインタープリタ(Python機能)・・・データ分析や計算機能
- その他のGPTs機能 ・・・外部サービスとの連携
これらの機能を使いこなすことで、ChatGPTはただの文章生成AIから、あなた専用の多機能アシスタントへと変わります。
対象は有料プラン「ChatGPT Plus(月20ドル)」から
ここで紹介する機能のほとんどは、月額20ドル(約3,000円)の有料プラン「ChatGPT Plus」に加入することで利用可能です。「有料にする価値があるのか?」という疑問をお持ちの方のために、記事の最後で無料版と有料版の比較も行います。
① DALL·E|AIに画像を描いてもらおう
DALL·Eとは?どんな画像が作れるの?
DALL·Eは、OpenAIが開発した画像生成AIです。通常のChatGPTのチャット欄に「画像生成して」や「DALL-Eを使いたい」と入力すれば、自動で「DALL-E」モードに切り替わってくれます。
「DALL-E」機能は入力されたテキストの説明(プロンプト)に基づいて下記のように、驚くほど精密で創造的な画像を生成できます。
「未来的な東京の街並み、夜景、青と紫のネオンが輝いている」

「赤いマフラーと帽子をかぶった柴犬が雪の中で遊んでいる様子、水彩画風」

「DALL-E」はこのようにクオリティの高い画像を生成できます。写実的なものから、イラスト風、抽象的なものまで様々なスタイルに対応しています。
画像生成の手順(プロンプト入力 → 出力イメージ)
1. ChatGPTの会話画面でDALL·E機能を呼び出す(「画像を生成して」などと伝える)
2. 生成したい画像の詳細な説明を入力する
3. 画像のサイズや枚数を選択する(通常は1024×1024ピクセルがおすすめ)
4. 生成ボタンをクリックして数秒待つ
5. 生成された画像が表示される(気に入らない場合は再生成も可能)
プロンプトは具体的であればあるほど、イメージに近い画像が生成されます。「明るい」「暗い」といった雰囲気や、「水彩画風」「写実的」などのスタイルを指定するとより良い結果が得られます。
画像編集(inpainting)も可能に!
DALL·Eの進化により、既存の画像を編集する「インペインティング(inpainting)」機能も利用できるようになりました。これにより
- 画像の一部を消して、新しい要素を追加する
- 背景を変更する
- 画像の一部のスタイルや色を変更する
などの編集が可能です。例えば、写真の背景を「秋の森」から「雪山」に変更したり、人物の服の色を変えたりできます。
使ってみた例:ブログのアイキャッチ画像を描いてもらった!
①まず画像を生成してもらいます。

②できたイラストの編集したい場所を選択します。※青色になっているところが選択部分です。

③編集内容を入力すると編集された画像が生成されます。

以上のように生成した画像もアップロードした画像も編集を行うことが出来ます。
これらの機能を活用して自由にハイレベルなイラストをジャンジャン生成しましょう。
② ブラウジング機能|ネットの最新情報を取得できる
「ChatGPTは古い情報しか知らない」はもう過去の話
ChatGPTの弱点として「学習データの期間が限られている」ということがよく挙げられていました。しかし、ブラウジング機能を使えば、リアルタイムでインターネット検索を行い、最新の情報を取得できるようになります。
以下は「最近のニュースを要約して」と指示した際の結果です。わかりやすく国内と海外などカテゴリーに分類され表示されます。

リアルタイムの検索ができる仕組み
ブラウジング機能を有効にすると、ChatGPTはあなたの質問に応じてウェブ検索を実行し、関連サイトの情報を読み取って回答を生成します。これにより
- 最新のニュースや情報を取得できる
- 特定のウェブサイトの内容を要約できる
- 複数のソースから情報を収集して総合的な回答を生成できる
検索結果からの情報はAIによって整理され、わかりやすい形で提供されます。また、情報源のURLも表示されるため、元の記事を確認することも可能です。
どんな時に便利?(例:ニュース、製品比較、旅行情報など)
ブラウジング機能は特に次のようなケースで威力を発揮します:
- 最新ニュースの要約: 「今日の主要なテクノロジーニュースを教えて」
- 製品比較: 「最新のスマートフォンの中でカメラ性能が高いものを比較して」
- 旅行情報: 「京都の今週末の天気と観光スポットのおすすめは?」
- トレンド情報: 「現在人気のNetflixシリーズは?」
- 時事問題: 「最近の円相場の動向について教えて」
従来のChatGPTでは回答できなかった最新情報に関する質問にも、正確に答えられるようになりました。
注意点:情報の信頼性やURLの取り扱い
ブラウジング機能を使う際の注意点もいくつかあります:
- 検索結果は完璧ではなく、情報の正確性は元のウェブサイトに依存します
- 重要な決断をする前には、提供されたURLから情報を直接確認することをおすすめします
- 専門的な医療や法律のアドバイスなどは、必ず専門家に相談してください
- プライバシーに関わる質問は避けるべきです(検索クエリは記録される可能性があります)
③ コードインタープリタ(Python機能)|計算や分析もおまかせ
簡単な表計算やCSVの読み込みもできる
コードインタープリタ(現在は「Advanced Data Analysis」として知られる)は、ChatGPTにPythonコードの実行能力を追加した機能です。これにより:
- データの分析や可視化
- 数学的計算や統計処理
- CSVやExcelファイルの処理
- グラフやチャートの作成
などが可能になります。ファイルをアップロードして分析を依頼したり、数値データを入力して計算してもらったりできます。
プログラマーでなくても使える!実例紹介
プログラミングの知識がなくても、自然言語で指示するだけで分析が可能です。例えば:
- 売上データのCSVファイルをアップロード
- 「商品ごとに売り上げをグラフにして戦略を練って」と依頼
- ChatGPTが自動的にPythonコードを作成・実行し、以下の画像のように結果を表示

このように、データ分析の専門知識がなくても、高度な分析が可能になります。エクセル関数に悩まされることなく、自然な言葉で複雑な集計や分析ができるのです。
注意点として、グラフの凡例を文字で表示することは出来ないので、それは人の手で修正する必要がありますが、それでもグラフを作る手間は省かれます。
補足「Code Interpreter」→ 「Advanced Data Analysis(ADA)」に.
当初は「Code Interpreter(コードインタープリタ)」という名称でしたが、現在は「Advanced Data Analysis(ADA)」に名称変更されています。機能自体は継続的に改良されており、より複雑な分析や大きなデータセットの処理も可能になってきています。
その他のGPTs機能も便利!
外部サービスとの連携(例:Expedia、WolframAlpha など)
ChatGPT Plusではさまざまな外部サービスと連携するGPTsが利用可能です:
- Expedia: 旅行プランの提案や航空券・ホテルの検索
- WolframAlpha: 複雑な数学問題や科学的質問の解決
- Zapier: 様々なアプリ間の自動連携
- Instacart: 食材の注文や料理のレシピ提案
- OpenTable: レストランの予約や検索
※「Expedia」使用例。

これらのGPTsを組み合わせることで、ChatGPT上でほとんどの日常的なタスクを完結できるようになります。
Expediaさんのホームページはこちら。
https://expedia.com/
https://expedia.com/
音声・動画に関する新機能
最新のアップデートでは、音声対話機能やGPT-4 Visionによる画像認識機能なども追加されています。これにより:
- 音声でChatGPTと会話できる
- 画像をアップロードして内容を分析してもらえる
- 写真に写っているものについて質問できる
これらの機能はまだベータ版ですが、今後さらに発展していくことが期待されています。
GPTsの使い方と注意点
GPTsは、ChatGPTの機能を拡張する新しい仕組みで、以前のプラグインと違い外部サービスとの連携や特定のタスクに特化した機能を追加できます。これにより、より柔軟でカスタマイズ可能なAI体験が可能となっています。
GPTsを利用するには
- ChatGPTの設定画面から「GPTを探す」セクションへ移動
- 利用したいGPTsを選択して「チャットを開始する」をクリック
- チャット開始画面に移動するので会話画面で利用開始
- サイドバーにGPTsが表示されるので必要であれば「サイドバーに表示する」を選択してください。
注意点としては
- GPTsには開発者特有の情報やスタンスが設定されているので情報を信じすぎない。
- GPTsには公開型AIもあるので、クレジット番号や住所などの個人情報を入力しない。
- 誰でもつくれるので、○○GPTと書いてあっても公式に開発されたものではない場合がある。
有料プランにする価値はある?迷っている人へ
無料版との違いを簡単におさらい
ChatGPT Plusと無料版の主な違いは以下の通りです:

無料版でも基本的な会話機能は利用できますが、ここで紹介した発展的な機能はほとんど有料版専用です。
「こんな人にはPlusがおすすめ」
次のような方には、ChatGPT Plusへのアップグレードがおすすめです:
- クリエイティブな仕事をしている人: 画像生成やアイデア出しに活用できます
- データ分析が必要な人: コードインタープリタで簡単に分析できます
- 最新情報を常に必要とする人: ブラウジング機能で常に最新の情報を取得できます
- 生産性向上を目指す人: 様々なタスクを効率化できます
- AIツールに詳しくなりたい人: 最先端の機能を体験できます
月額3,000円程度で、これだけの機能が使えることを考えると、多くの方にとって十分に価値のある投資と言えるでしょう。
加入・解約の手順(トラブル対応も一言)
加入手順:
1. ChatGPTのウェブサイトにログイン
2. 左下の「Upgrade to Plus」をクリック
3. クレジットカード情報を入力
4. 決済を完了
解約手順:
1. アカウント設定画面へ移動
2. 「マイプラン」セクションから「管理」をクリック
3. 「サブスクリプションをキャンセル」を選択
トラブルが発生した場合(特に海外決済であるため)は、OpenAIのサポートページから問い合わせることができます。なお、解約しても期間満了までは機能を利用できるので、安心して試すことができます。
ChatGPTPlusを始めたい方は下のリンクから!
まとめ|ChatGPTは”自分専用のアシスタント”になる
画像・ネット検索・分析までできる万能AI
ChatGPTは単なる文章生成ツールではなく、DALL·Eによる画像生成、ブラウジング機能による最新情報の取得、コードインタープリタによるデータ分析など、多くの機能を備えた万能AIアシスタントへと進化しています。これらの機能を活用することで、仕事や学習、趣味など様々な場面で効率化と創造性の向上が期待できます。
次は「もっと上手に使うコツ」を紹介!
基本的な機能を理解したら、次のステップとして「より効果的なプロンプト(指示)の書き方」や「特定の用途に特化した使い方」などのテクニックを学ぶことで、さらにChatGPTの可能性を広げることができます。次回の記事では、ChatGPTをもっと上手に使いこなすコツについて詳しく解説する予定です。
ぜひChatGPT Plusの機能を試して、あなただけの「AI専属アシスタント」として活用してみてください。最初は少し戸惑うかもしれませんが、使いこなせるようになれば、日常のさまざまなタスクがもっと効率的で創造的になるでしょう。
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