”お主たちが若いころからこれまでの間にぎりぎり生活ができる以上の金を手に入れることがなかったとすれば、それはおぬしたちが「富を増やす法則」を学ぶことを怠ったか学んでもそれを守らなかったか、そのどちらかであるのだよ”
バビロンの大富豪
富豪になれる気がしてきた。本書を読み終わってまず感じることだ。ほんとに単純な奴だと思われるかもしれないが、日々何をするべきかや富豪の思考の一端を知ることが出来て。お金に対するこれまでとは違う考え方を持てるようになれる本だと思う。
全9章のそれぞれの物語として、本書は進んでいく。すべての物語で環境の違いはあれど根本は変わっていない。この本を読み終わったときに読者のお金に対する見方は劇的に変わっていることは請け合いです。そして、お金の正体に気づいたとき皆”富豪になれる気”がしてくることでしょう。
富を増やす法則とは
富を増やす法則それは、お金を貯める法則であり、お金を守る法則であり、お金を稼ぐ法則である。と紹介されている。
だが、個人的にはこの紹介は入ってこなかった。結局は現代巷でいわれている、節約して甘い話に騙されず、投資しろということだ。
だから、この富を増やす法則を言葉通りお金を増やすための方法論として読むのではなく、もらったお金はどこまでが自分のお金と言い切れるか自分の富とは何を指すのか。それについて理解するための「富を増やす法則」だと思って読んでほしい。
”富とはこの世での成功を図る尺度となるものである”
”富とは、この世で手にすることが出来る最高の楽しみを可能にしてくれるものである”
”富とは手に入れるための単純な法則を理解し、それを守りさえすればいくらでも手にすることができるものである”
”現代における「富の支配法則」とは、バビロンの市街に裕福な人々がひしめいていた数千年前の法則と、少しも変わるものではない”
バビロンの教え
さて、それではバビロンの教えを一部抜粋して紹介していこうと思う。
ここで紹介するのはあくまで一部であり本書の伝えたいことを個人的な思考がはいった紹介になる上に、本書の内容を理解するには到底足りるものではない。
ただ、一つ一つの教えすべてが地道なものになるし、明日からあなたの人生を大きく変えるものではない。だから、地道なことを積み重ねることの大切さを知っている人がどれだけ、堅実で価値の高い内容が書いてあるのか少し触れてほしいと思うため僭越ながら抜粋させていただこうと思う。
収入の10分の1を貯蓄せよ
まずは貯金。母親から口を酸っぱくして言われている貯金。
ただ、貯金というものの概念を考えなおしてほしい。貯金というのは、ただお金を使わないように置いておくことをイメージするのではなく。お金の貯め池を作ることなのだ。
よく、貯金用に別の口座を作るということが言われているが。
皆、給料をもらった時点から支払いにすべて消えていると思う。生活費だったり娯楽費だったり。
自分以外の何かにお金を支払っているということはそのお金を自分のものにできていない事となる。あなたはその、お金の流れの途中にいた人になるだけでお金を所有してはいなかったのだ。
だから、そのお金の流れの一部を別口座などの自分のため池に流すことで、お金はどんどん溜まっていくことになる。
自分の欲求と必要経費を混同すべからず
お金を貯めよと言われても、そもそも貯めれる程収入に余裕がないと思っている方。
そもそもそれが勘違いである。例えば、あなたの給料が今貰っている給料の9割ほどしかもらえなかったとしよう。
あなたは冷静に考えて毎月借金が溜まっていくのだろうか?ほとんどの人はそんなことないと思う。なんだかんだ生活できてしまうと思う。
”私たちが必要経費と呼んでいるものは自分で気を付けていない限り、必ず収入と同額になってしまう”
これは、本書に登場する大富豪アルカドの言葉だ。人々が必要経費と呼んでいる金銭は知らず知らずのうちに欲求と混同している事がほとんどであると言っている。
人の欲求はどれだけ稼いでいようが際限なくあるものだ。そのため、欲求はいくら稼いでも制限しなければならない。
欲求と本当の必要経費を明確に分け欲求に優先順位をつけて収入の9割で生活の予算を組むことで、日々の生活の一番大事な欲求をかなえられるようにするのです。
決意あるところに道は開ける
今から何をしたらよいか。今この瞬間から何かできることはないのか。
この答えは決意を固めることだ。
決意を固め必ず金持ちになる。自分が抱えている問題を克服する。そう思ったとき目の前を覆っているモヤのようなウダウダしたできない理由を並べ立てる思考が晴れ、それを叶えるために思考が前を向き金持ちになるための道筋がみえてくるからだ。
“自分の魂は奴隷のものか自由人のものか”
決意を固めるのはどんな状況でもできる。どれだけ不可能に感じてもその道を歩むことが怖くても。やると決める。そうすることでしか道は開けない。
バビロンの大富豪を読んだことで
お金とは仲間であって奴隷ではない。自分の所有物のように思っているとお金はすぐに自分の手元から離れていく。しかし、仲間として扱い。その一部でも自分の元に残るように。大いなるお金の流れを一部せき止め、貴重な仲間を簡単に失わぬように慎重に仲間の働く先を慎重に選んでやるとさらなる仲間を引き連れてお金はもどってくる。
大いなるお金の流れから一部をせき止めダムを作り、流す方向を慎重に決める。富を増やすそれには決意を固め。お金の法則を知ることが大事になってくる。
そんな考えに思考が変わった。もちろん人によって受け取りかたは変わるだろうから。実際によんでみてあなたがどう感じたかはコメントしてくれると嬉しい。
最後に
今回あえて、投資の話は本ブログでは取り扱っていない。本当は色々投資にも関係するような話が合ったのだが、本ブログでは省いてある。
理由としてはどんな状況でも、すぐに行動できる教えを一番最優先に知るべきと個人的に考えているからだ。
もちろん、投資の話が価値がないと思っているわけではないが。投資の話は少し後のフェーズ。になってくる。つまりすぐには行動できない教えなのだ。
行動のスタートが遅くなればなるほど、行動せず終わる確率が高くなる。
いつかやろうと思っていることは、大体やらない。
この本の教えを生かすにはどうしたらいいのか。そう考えたときにすぐに行動に移せることをまずやることで、この本の内容を理解できるようになり投資の教えも自然と浸み込んでくると思う。
とはいえ、知見として知っておくべきだからぜひとも本書読んでみてほしい。
このブログの内容の誤りに関してすべてブログ作成者である私の責任とさせていただきます。
最後に、この本の著者や翻訳者様、出版社様、その他この本に出会わせてくださった方々にお礼と敬意の念を捧げます。
著書名:バビロンの大富豪
著者:ジョージ・S・クレイソン
訳者:大島 豊
発行元:グスコー出版
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